葬送のフリーレンを見ています。

感想日常

ロードス、ソード・ワールドからRPGに入門した者としては、当然の様にもれなくフリーレンを見てるのです。まぁ、システム的にはエルフが魔法の発動体としての杖を持つのに違和感あります。個人的な感想です。エルフは精霊さんと仲良くして手伝ってもらう魔法のイメージです。
ただ、一番好きな種族はドワーフです。

エルフの長寿と人類の寿命との対比というテーマは、ジャンルとして相当な熟成が必要な気がしています。創作する側にはその意図はもとよりあっても、消費する側に受け入れる素養、土壌が必要なんだと思います。

この印象は個人的には、パトレイバーに近い印象を持っています。巨大ロボット物の素養、土壌が創作者側と消費者側で共有されることで、日常にその物語が展開されると、パトレイバーになる。

エルフと人類に寿命の差がある事が物語の創作者、消費者ともに素養、土壌として共通認識になったのち、日常にその物語が展開出来たことで、フリーレンのお話は輝いて見えてきた様に思えます。

自分の少ない記憶の中では、ロードス島戦記のディードリットとパーンの関係性の中で短いながらもディードリットのモノローグの中で語られた事が有るように思えますが、たしか、かの物語の中では少ない平和な日常の一時に差し込まれたエピソードだった様に思います。

明日が訪れるかどうかもわからない状況の物語の背景社会でこのテーマを語る舞台を整えられたかどうかというと、難しい様に思えます。まさに、魔王を倒した後という舞台はうってつけですよね。更に言うなら登場人物たちは既に登場時点でドラゴンスレイヤークラスに成長済みであり、なかなか死なない強さを備えています。

悠久の命を語るのに必要な舞台を整えた結果、ありがちな冒険譚の様式からは外れた訳ですね。

これからのお話が楽しみです。

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